さて、今回はシリンダーとピストンに加工を施しました。
右写真はピストン2種類ですが、
写真内左は【WPC】を施してあります。右はアルミ肌のままです。(ピストンは違いますけどこんな感じです)
WPC処理をする事によって、疲労強度向上と摺動性向上が目的。
詳しくは【WPC】で検索してみてください。
左写真はシリンダーの内壁。
この筒にピストンが入り、動いています。
写真を拡大すると×にキズが入っているのがわかるでしょうか?
ピストンが動くのだから、ツルツルの方がいいのじゃないか?いえ、違います。
高速で動くピストンだと、熱で溶けてあっという間に焼きついてしまいます。
そこで、わざとキズを付けてオイルが溜まるようにするのです。
ホーニング作業でキズを付けるのですが、これはタダのホーニングではありません。
【プラトーホーニング】と言います!
キズが付いているって事は断面で見ると凹凸になっていますよね?!
プラトーホーニングはこの凹凸の凸の部分を削る事によって、
必要なオイルは確保し、凸が無い分、ピストンがスムーズに動きます!
詳しくは【プラトーホーニング】で検索してみてください。
さて、ピストンとシリンダーの摩擦が少なくなるとどのような事が起こるか?!
①スロットルを開けた時のレスポンスアップ
②摩擦熱が減る。
③寿命が長い
等など、メリットがあります。
チューニングエンジンに最適ですし、ノーマルエンジンも気持ちよくエンジンが回る様になりますよ!
今回、フルオーバーホールしたエボリューションエンジンは新車よりエンジン音が静かになったのがハッキリ判りました!!(他パーツのクリアランスの見直しもあるかと思いますが…)
エンジンを開ける機会があったら絶対オススメ!
そうでなくても、やる価値は絶対にありますよ!!
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http://gfproductsnews.blog.shinobi.jp/Entry/12/フリクションロス